一人暮らしで、それほど電気を使っていないのに、電気代が高いと感じていませんか?毎月の請求を見て、「えっ、こんなに使ったっけ?」と驚く方も多いのではないでしょうか。
しかし、高い電気代にはちゃんと理由があります。知っておくべきちょっとしたコツで、ぐっと節約できる場合もあります。
この記事では、電気代が高くなる原因と、すぐに試せる節約術を6つ紹介します。一緒に賢く節約して、もっと快適な一人暮らしを目指しましょう!
電気代に関する基本情報
電気の使用量と料金は切っても切れない関係にあるんです。ここでは、一人暮らしの電気代のおおよその目安についてわかりやすく解説します。
電気の使用量と料金の関係
一人暮らしの生活で、毎月の電気代の計算はどうなってるか気になっている方も多いのではないでしょうか。電気料金は、当然ながら、使えば使うほど料金も上がるわけで、これが「電力量料金」と呼ばれるものです。
特に、冷暖房器具や大型テレビなど、消費電力の大きい家電をガンガン使っていると、その影響で電気代がグンと跳ね上がってしまいます。平均的な電気代と自分の使用量を比較して、節約が必要かどうか見極めましょう 。
一人暮らしの平均的な電気代は月額約6,808円
一人暮らしの平均的な電気代は、約6,808円といわれています。電気を使う量にもよりますが、エアコンやヒーター、大型テレビなどの電力をガッツリ使う家電があると、この平均額をオーバーするケースも珍しくありません。
特に、冬場の暖房や夏場の冷房を多用すると、電気代はグンと跳ね上がります。節電対策や適切な電力プランの選択が、賢い一人暮らしを送るカギとなります。
一人暮らしの電気代が高い理由は?考えられる6つの原因
ここでは、一人暮らしの電気代が高くなる理由について紹介します。大きく分けて6つの原因が考えられますので、生活習慣や家電の見直す際の参考にしてみてください。
1. つけっぱなしの家電が多い
一人暮らしでも、家電って意外と電気を消費しますよね。特に、テレビやエアコン、電子レンジなどが消費電力の高い家電です。知っていはいても、忙しくて気づかないうちに、テレビはつけっぱなし、エアコンも一日中稼働。これが、電気代が思った以上にかさんでしまう大きな原因です。
特にエアコンは、季節に関係なく使う機会が多いため要注意。無意識に使いすぎている家電をチェックして、使わない時はしっかりオフにする習慣を身につけましょう。ちょっとした意識で、月の電気代をグッと抑えられるはずですよ。
2. 使っている家電が古い
一人暮らしなのに、電気代がやたら高い原因は、古い家電の利用にあるかもしれません。古い家電は、新しい家電と比べて省エネ性能が格段に劣っている場合が多いと考えられます。特に冷蔵庫やエアコン、洗濯機など、大型家電は消費電力が大きいので、古いモデルを使い続けると電気代がかさんでしまいます。
もしも電気代の高さに頭を悩ませているなら、家電の買い替えを検討してみてはいかがでしょうか?お財布にも地球にも優しい選択になる可能性は高いです。
3. 待機電力がある
待機電力とは、使っていない時でもコンセントに挿しっぱなしにしているために、じわじわと消費している電気を指します。
特に、一人暮らしの小さなお部屋だと、気づかないうちにいろいろなものが常時接続されていて、そのすべてがちょっとずつ電気を消費しています。そこで、使わない電化製品のプラグを抜く、または節電効果のあるタップを使うといいかもしれません。
参照元:JCOMでんき
4. 電気プランが合っていない
設定されている電気プランが自分のライフスタイルに合っていないのも原因の1つと考えられます。一人暮らしの場合、使う電気の量も少ないはずなのに、プランがオーバースペックだと無駄に高い料金を払っているケースも少なくありません。
例えば、高いアンペア数や基本料金のプランに加入していると、使っていない電力にもお金がかかってしまいます。また、電力会社によっては、一人暮らし向けの割引プランを提供している場合もあるので、自分の普段の電気の使い方を一度見直して、もっと安いプランに変えてみるのも方法です。
5. 漏電やメーターの故障が原因
漏電は、家電製品から電気が漏れて無駄に消費される状態をいいます。特に、古い家電や配線が傷んでいる場合は要注意です。また、電気メーター自体が故障していると、実際以上に電気を使っていると誤って計測される場合もあります。
「そんなに電気使ってないはずなんだけどな…」と思ったら、一度、漏電チェックやメーターの点検をお願いしてみてはいかがでしょうか。意外と簡単に解決する場合もあるので、高い電気代に悩み続けるよりもプロにチェックしてもらいませんか?
6. 燃料費調整額が上昇している
燃料費調整額とは、電気を生成するための燃料(原油や石炭、天然ガスなど)の価格変動を電気料金に反映させるためのものです。つまり、これらの燃料が世界市場で高くなればなるほど、支払う電気代も高くなります。エネルギー価格がグローバルに高騰している昨今では、燃料費調整額の上昇を感じている方も多いのではないでしょうか。
対応策としては、料金プランの見直しがおすすめです。少しでも安いプランがないか、電気会社に相談してみましょう。
一人暮らしの電気代を安くする2つの方法
アンペアを変更する
契約しているアンペア数を見直すと、電気代が安くなる可能性があります。一人暮らしで大きな電化製品を使わない場合は、低アンペアで足りるのかもしれません。
アンペア数とは、電気の「水道口」みたいなものです。大きければ大きいほど多くの電気を一度に使ってしまうため、比例して基本料金も高くなります。使っている電気の量よりもアンペア数が高すぎるために、無駄に高い料金を払っているケースも多いのです。
エアコンや洗濯機などをあまり使わない方や、小さな家電しか持っていない場合は、アンペア数を下げると、月々の電気代が安くなるかもしれませんよ。
電力会社を切り替える
一人暮らしの電気代が高い場合、電力会社を変えるだけで解決するかもしれません。2016年の電力自由化以降、自分のライフスタイルに合った電力会社を自由に選べるようになりました。電力会社の切り替えは、節電チャンスにつながる可能性が高いと考えられます。
まずは、現在の電気使用量と料金をチェックし、いくつかの電力会社のプランを比較してみましょう。多くの電力会社が異なる特典や割引を提供しているので、自分の使用状況に最も合ったプランを見つけることが大切です。
例えば、夜に電気を使うなら「夜間割引」があるプランがお得。また、再生可能エネルギーを支持するなら、エコな電力会社を選ぶのもいいかもしれません。プラン変更は、基本的に無料で、手続きもネットで簡単にできることが多いので、チェックしてみてください。
電気代の内訳
基本料金
基本料金とは、毎月の電気代に必ず含まれる固定費で、使う電気の量に関係なく発生します。基本料金は、家の中の電気を安全に使えるようにするための維持管理費みたいなもの。要は、電気を使うための「入場料」みたいなものです。
一人暮らしでは、電気代を節約したいものですが、基本料金は使った電気の量にかかわらず一定です。しかし、契約しているアンペア数を下げると、この基本料金は安くなります。もちろん、使える電力量が減るので、大きな電化製品を同時に使うとブレーカーが落ちやすくなるため、注意が必要です。
この基本料金は、電力会社によっても異なるため、自分の生活スタイルに合ったプラン選択が、賢い電気代節約の第一歩。引越しや新生活のスタート時に、一度見直してみるといいかもしれませんね!
電力量料金
電気代の内訳で、もっともわかりやすいのが電力量料金です。電気を消費した量に応じて計算されるため、多くの家電を持ち、電気を多く使っている場合は、電気代が高くなります。
電力量料金の節約術としては、電化製品の利用時間を短縮したり、省エネ設定を活用したりすると効果的です。さらに、電気使用のピークタイムを避けて使うという方法もあります。夜間など、電力使用が少ない時間帯に洗濯をすると電気代を節約できると考えられます。
燃料費調整額
燃料費調整額は、電気を生成する際に使う燃料の市場価格が変動すると、電気代に反映される部分です。つまり、石油やガスなどの価格が上がれば、電気代も上がってしまう仕組みになっています。
調整額は月ごとに変動するため、安いときもあれば高いときもあり、電気代の予想は難しいといわれています。電気代を抑えるためには、毎月の電気代を見て節約ポイントを見極めなければなりません。
また、電気代を抑えるためには、大手電力会社だけでなく、新電力会社のプランもチェックしてみてはいかがでしょうか。最近は、さまざまな会社が競争して、お得なプランを提案しています。自分のライフスタイルに合ったプランを探してみてください。
再生可能エネルギー発電促進賦課金
電気代の請求書を見ると、再生可能エネルギー発電促進賦課金の項目に気づいた方も多いのではないでしょうか。再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)は、2012年7月1日に、「再生可能エネルギー特措法」(注)に基づいて制定された制度で、再生可能エネルギー(太陽光や風力など)の普及をサポートするためのシステムの一環です。
再エネ賦課金は、再生可能エネルギーで生成された電気を電力会社が一定の価格で買い取る「固定価格買取制度」を支えるために使われており、月々の料金に少し上乗せされています。環境に優しい未来への小さな投資ではありますが、電気代が高いのは嫌だと感じる方も多いはず。電気代を節約するには、再エネ賦課金の存在を理解し、電気の使用量を見直す必要があります。
2024年も電気代の値上がりに注意
【速報】2024年度は再エネ賦課金が値上げ
2024年度、再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)が大幅に値上がりする見込みです。経済産業省の発表によると、2023年度の1kWhあたり1.40円だった単価が、2024年度は3.49円に引き上げ予定。再エネ賦課金は、太陽光や風力などの再生可能エネルギー普及を支援するために毎月の電気料金に加算されるため、電気代が高い理由の1つなのかもしれません。
具体的には、標準的な家庭(月間400kWh使用)の2024年度の年間負担額が1万6,752円になり、前年度の6,720円から約1万円増となります。これは、毎日同じ量の電気を使っていても、年間で見ればかなりの差額が生じる原因になるわけです。再エネ賦課金の大幅な値上げは、2024年度を迎えるにあたり、一人暮らしの世帯にもも節電や電気使用の見直しが強いられると考えられます。
大手電力10社の値上げ幅
2024年4月の電気料金の変動です。
電力会社 | 値上げ/値下げ | 金額変動 (円) |
---|---|---|
北海道電力 | 値下げ | 2円 |
東北電力 | 値下げ | 52円 |
東京電力 | 値上げ | 16円 |
中部電力 | 値上げ | 93円 |
北陸電力 | 値下げ | 50円 |
関西電力 | 値上げ | 65円 |
中国電力 | 値下げ | 53円 |
四国電力 | 値下げ | 62円 |
九州電力 | 値上げ | 20円 |
沖縄電力 | 値下げ | 46円 |
2024年5月には、日本の大手電力会社10社すべてで、電気料金の大幅な値上がりが予測されています。値上がりは、政府の電気料金支援策「激変緩和措置」の縮小と、再生可能エネルギー発電促進賦課金の増加が主な原因と考えられます。
家電ごとの電気代の計算方法
電気代の計算方法は、家庭で使用する各家電製品ごとに異なる消費電力と使用時間をもとに算出します。具体的には、各家電製品の「1時間あたりの消費電力(kW)」と「使用時間(時間)」、そして電力会社が定める「料金単価(円/kWh)」を用いて計算します。
家電ごとの電気代の計算例
消費電力の確認:まず、使用する家電の消費電力を確認します。これは製品の仕様書や身体に記載されていることが多いです。
使用時間の計算:次に、その家電を1日あるいは1ヶ月にどれくらい使用するのかを計算します。
電気代の計算式:最後に、以下の式を用いて電気代を計算します。
電気代(円)=消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価(円/kWh)
例えば、消費電力が1.5kWのエアコンを1日に8時間使用し、料金単価が27円/kWhの場合、電気代は以下のように計算できます。
1.5 kW×8 h×27円/kWh=324円/日
この計算方法を理解しておくと、家電製品を購入する際の選択基準にもなり、また日々のエネルギー使用の最適化に役立ちます 。
一人暮らしの電気代が高い理由のまとめ
一人暮らしの電気代が高い理由は、家電の使い過ぎや古い家電の利用が挙げられます。また、季節によってエアコンなどの使用頻度が増えるのも電気代の増加につながります。
さらに、適切な電力プランを選んでいない場合も電気代が無駄に高くなる原因となります。これらの点に注意し、節約術を活用すれば、無駄な電気代が抑えられると考えられます。
賢く家電を使って、電気料金を節約してみませんか?
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