任意整理を50代主婦がやってみた!借金300万円からの復活

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今やキャッシュレスの時代、クレジットカードやバーコード決済などとても便利な反面、金銭感覚が鈍ってしまっていませんか?特に50代の女性は、これまで現金でのやり取りが普通な世界で生きてきたので、急にキャッシュレスになると気が大きくなって、つい買い過ぎてしまった…なんて方も多いのではないでしょうか。

実は私のそんな買い過ぎ・使い過ぎた人間の1人です。クレジットカードの限度額いっぱいいっぱいまで買い物をしてしまい、挙句の果てにはキャッシングにも手を出す始末。気づけば300万円ほどの借金を抱えていました。

さて、そんな私がどのようにして借金ゼロにしたのか、体験談を紹介します。

任意整理に踏み込むまで

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クレジットカードの支払いをキャッシングで補い、またクレジットカードで返済し、またクレジットカードで買い物…。当時の私は完全に自転車操業状態でした。一向に返済額は減らないし、子どももこれから大学に進学する時期だったので、毎日死にたい気持ちで過ごしていました。

夫に相談もできず、仕事を2ケ所で掛け持ちし、朝から晩まで働き詰め。当時のそんな私の姿を家族はどう思ってたんでしょうね。今考えるとゾッとします。早くこんな生活から抜け出して、楽になりたい!そう思っていたときに自宅の郵便ポストにチラシが入ってたんです。

「債務整理・借金返済のご相談は〇〇弁護士事務所へ」

これだ!と思いました。大事に取っておいて、自宅で1人の時間ができたら、ひたすらチラシを眺めていました。

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電話しよう!やっとスマホを手に取って…

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チラシを見てから半年ほど経ってから、ようやくスマホを手に取り、えい!と電話しました。仕事が休みの日にアポイントを取って、ほんの少しだけホッとしたのを覚えています。電話口に出たのは女性で、弁護士先生も女性でした。それも安心できる要素の1つでした。

弁護士事務所を訪れると、女性の弁護士先生とそのアシスタントの女性が2人で対応してくれ、「あ〜これでなんとかなる」と思いました。

任意整理の相談で必要な書類

任意整理の相談当日に私が持参したのは次の3点です。

  • 本人確認ができるもの
  • 印鑑
  • 利用しているクレジットカード

これで、現在のクレジットカードの利用状況などを照会するようです。

①本人確認できるもの

本人確認できるものの代表格といえば運転免許証です。私は運転免許証を持参しました。そのほかでは保険証・パスポートなどが該当します。今だとマイナンバーカードも本人確認ができます。できれば、写真が付いているものがいいでしょう。

②印鑑

印鑑は認印でOKです。シャチハタはNGですので、注意してください。また、夫婦で任意整理をするときは、夫婦それぞれ異なった印鑑が必要です。

③利用しているクレジットカード

現在利用しているキャッシングカード・クレジットカードをすべて持参しましょう。手続きが開始されると持参したクレジットカードは使えなくなるので不便になりますよ。

私は、4枚持って行ったのですが、弁護士先生が「債務が少ない分は活かしておきましょう」と言ってくださったので、1枚だけは自力で返済すると約束し、任意整理しないようにしてもらいました。1枚は残しておきたいと思ったら、相談しましょう。

今後必要になる書類は10点

任意整理の相談をしにはじめて弁護士事務所を訪れたときよりもグッと書類は多くなります。

  • 毎月の収支を確認できる書類
  • 収入を証明できる書類
  • 金融業者と交わした契約書
  • 金融業者の一覧表
  • 過去の利用明細や返済したときの領収書
  • 金融業者から届いた郵便物
  • 裁判所から書類が届いているときはその書類(訴状・支払督促など)
  • 現在利用中の預貯金通帳

ただし、全部を揃えなくても大丈夫です。準備できるものだけを揃えて、あとは弁護士先生にお任せしてください。私の場合、クレジットカードでキャッシングしたりリボ払いをしていたので契約書などはありませんし、金融業者の一覧表なども持って行かなかったです。

利用明細書は毎月カード会社から送付されるか、もしくはネットで印刷できるのでほとんどの方は準備可能だと思います。収入を証明できる書類も口頭で「パート代は毎月このくらいです」と伝えていました。

何度か弁護士事務所に招集される

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弁護士事務所での面談は1回だいたい30分〜1時間程度です。4回ほど足を運んだと記憶しています。任意整理に向けて、無理なく完済できるよう支払い計画を立てます。

弁護士先生もアシスタントの方も女性なので、少し惨めな気持ちにはなります。同じ女性なのに一方は弁護士で、私は借金だらけなんて、ちょっと引きますよね。

そんな気持ちと戦いながら、それでも「これで助けてもらえる」という気持ちの方が強かったです。

任意整理に向けてとんとん拍子かと思いきや…?

必要書類をもとに弁護士と債権者との話し合いがあり、任意整理に向けてまっしぐら!と思いきや、私の場合、3回目の面談あたりから徐々に話の方向が違ってきました。弁護士先生から「自己破産の申請に変更しませんか?」と言われ、目の前が真っ暗になりました。

話を聞くと、任意整理は利息分の支払いが免除されるけれど、私の場合、結局は月々6万円程度の支払いが生じるとのこと。「支払えますか?」というのが弁護士先生の意見でした。

それよりも自己破産をすれば、返済額は半額程度になるので、「そっちの方が良くないですか?」との提案だったのです。

任意整理と自己破産の違い

「任意整理」と「自己破産」は、日本の法律において、借金などの負債を解消するための2つの申請制度です。

それぞれの違いについて説明します。

  • 任意整理:任意整理は、借金などの負債を解消するために、負債者本人が申請する制度です。負債者は、負債を抱えることが原因で生活に困難を強いられているという理由を提出し、裁判所に対して負債の一部または全部を和解することを申請します。任意整理は、負債者の財産や収入を差し止めすることなく、借金などの負債を解消することができます。
  • 自己破産:自己破産は、借金などの負債を解消するために、負債者本人が申請する制度です。負債者は、自らの財産を売却して負債を解消することを申請します。自己破産の申請により、負債者は負債を全て解消することができますが、財産を差し止められることがあります。また、自己破産を申請した場合、将来的に負債を再び抱えることができない制限が課せられます。

任意整理と自己破産は、負債の解消方法や、負債者に対する影響が異なる制度ですので、負債者はよく理解してから適切な方法を選択することが大切です。

自己破産に必要な書類

自己破産の申請には、以下の書類が必要になります。

  1. 自己破産申請書:自己破産の申請をする際には、自己破産申請書を作成する必要があります。この書類には、負債者の氏名、住所、職業などの個人情報、負債の金額、負債元などの情報が記載されます。
  2. 負債リスト:負債者が抱えるすべての負債を明確にするために、負債リストを作成する必要があります。このリストには、負債元、負債の金額、支払い期限などの情報が記載されます。
  3. 財産評価書:自己破産の申請に必要な財産評価書は、負債者の所有する財産、債務などを評価するための書類です。この書類には、不動産、株式、宝石などの財産、保険金などの債務が記載されます。

これらの書類を提出することで、自己破産の申請ができますが、詳細な手続きや提出書類は地域や裁判所によって異なる場合がありますので、詳細は地元の裁判所に問い合わせてください。

任意整理の話は白紙に!どうする?

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いきなり弁護士先生から自己破産を勧められたのですが、私としては任意整理にとどめたかったので、お断りしました。すると先生から言われた言葉は

「それでは私はこの案件からは手を引かせていただきます」でした。

その理由は「今の収入では完済は期待できないから」とのこと。それだけ言うと先生はサッと席を立ち、私も立つように促されました。怖くないですか?頼りにしていたのに、急に「帰れ!」って言われるんですよ?

事務所を出た私は多分何も目に入っていなかったと思います。とても寒い日で、そのまま海にでも行って飛び込もうかと思ったくらいです。

結局私が任意整理をしたのはリモート事務所

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時間の猶予がないのと、一度弁護士事務所に電話した経験があるのとが手伝って、次の事務所を選んで電話するまではそれほど時間がかかりませんでした。何事も経験って大事ですね(笑)

リモート事務所という呼び方は正式名称ではありません。私が言いたいのは地元の弁護士事務所ではなくテレビでCMしているようなメジャーな事務所です。大手事務所は東京に事務所があって、依頼者が地方に住んでいても対応してもらえるんですよ。私も知りませんでした。

任意整理のセカンドオピニオンの様子はこちらをどうぞ↓

任意整理を主婦がやってみた!大手弁護士事務所がおすすめな理由
借金の任意整理をしようか迷っているなら絶対にするべきです。返済額が減額され、督促状もストップします。何より誰かに相談できた安心感が一番大きいかもしれません。電話で済むので、今すぐ携帯を手に持ってください。

任意整理はしてもらえないケースもある!

私は結局任意整理してもらえたんですが、してもらえないケースもあるということが分かりました。その基準は弁護士先生によります。できないという先生がいれば、できるという先生もいるわけです。

つまり、任意整理でなんとかしたい!と思ったら任意整理してもらえる先生を探しましょう。こんな言い方をしたら失礼ですけど、やっぱり大手の方がいいかな〜と思いました。案件を処理した経験値が違うのかもしれませんね。

まとめ

任意整理と自己破産とではリスクがかなり違います。どうしても任意整理できないケースは別として、ご自分の希望を聞いてもらえる先生を探してください。

万が一、私のように途中で放り出されても大丈夫です!捨てる神あれば拾う神ありです。地元の小さな事務所より東京の大手事務所に飛び込みましょう。きっとなんとかしてもらえるはずです。参考になれば幸いです。

 

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