部屋の中にいて、ふと壁を見ると小さな蜘蛛が!なんて経験ありませんか?虫が平気な方にとっては、どうってことない日常の「あるある」かもしれませんが、虫嫌いにとっては眠れないくらいの一大事です。特に一人暮らしの生活では、他に頼れる人もおらず、不安な一夜を明かすことになってしまいます。
そこで、この記事では、「蜘蛛に逃げられた!」といった緊急事態について、対処法と心の持ちようを紹介します。蜘蛛に逃げられた経験がある方のない方も、今後のために一読してみてください。
蜘蛛に逃げられても大丈夫!いつものように眠れるはずなので、安心してくださいね!
逃げた蜘蛛はいつまで部屋にいる?
室内に現れる蜘蛛の大半は、人間にとって無害です。実際、これらの蜘蛛はむしろ室内にいる他の害虫を捕食してくれる益虫ともいえます。
蜘蛛は、家の中に餌である害虫がなくならない限り、自ら外へ出るケースはないと考えられます。つまり、蜘蛛よりも別の虫がいる可能性が高いともいえます。虫嫌いにとっては、耐えられない事実ですが、蜘蛛はその害虫を捕食してくれるのです。
蜘蛛の人間に対する攻撃性は低く、直接手で掴まない限り、噛まれる心配はほとんどないので、安心してご就寝ください。
部屋に出現する蜘蛛の種類は?
屋内でよく見かける蜘蛛の中には、「屋内性種」と称されるものがあります。このグループには、アシダカグモ・イエユウレイグモ・チャスジハエトリなどが含まれ、一年を通して安定した温度と湿度、豊富な食料源を提供する人の住宅を好む傾向があります。温暖な地域では外部でも生息しますが、一般的には家の中にいると考えられています。
家に棲みつく蜘蛛には、その見分け方や生態、毒の有無について知っておく必要があります。特に、アシダカグモは、蜘蛛の中でも大型に分類され、家の中で有害な害虫を捕食するため、役立つ存在ともいえます 。
部屋に出現する蜘蛛は害虫駆除の役割を果たすため、その種類や役割を理解しておくと、少しは怖い気持ちも和らぐかもしれませんね。
蜘蛛が捕食する害虫とは?
蜘蛛は、その恐ろしい外見に反して、多くの場合人間に無害であり、むしろ有益な存在です。蜘蛛は、農業害虫や衛生害虫を含むさまざまな害虫を捕食する益虫として知られています。
特に、アシダカグモのような種類は、ゴキブリなどの害虫を食べるといわれています。また、ハエトリグモは、小さなハエなどを食べ、窓際などでよく見かけられます 。
室内で見られる蜘蛛の中には「徘徊型」と呼ばれる種類があり、巣を張らずに動き回りながら餌となる虫を捕獲します 。蜘蛛は、年間で4億~8億トンの昆虫を捕食し、伝染病や寄生虫を媒介する害虫駆除に役立っています。
生息地は北極圏の島から砂漠まで幅広く、その食生活は環境によって異なりますが、一般的には害虫を捕食することによって人間の生活環境の改善に貢献しています 。
蜘蛛はいつ部屋に入ってくる?
蜘蛛は家のさまざまな小さな隙間を通じて出入りします。完全に密閉された住宅は実際には存在せず、風呂場の換気口・シャッターの隙間・換気扇や棚の中の小さな空間などが、蜘蛛にとっての入口になると考えられます。
時々、室内で意外に大きな蜘蛛を目にすると、「どうしてこんなに大きな蜘蛛が入ってこれたのか?」と驚く人もいますが、窓が開いている間に侵入するケースも少なくありません。しかし、部屋を完全に密閉していたとしても、小さな隙間から侵入した幼い蜘蛛が室内で成長し、成熟するケースも十分に考えられるわけです。
蜘蛛に逃げられた!放置しても大丈夫?
蜘蛛が室内に逃げ込んだ場合、大半の状況では放置しても問題ありません。実際に、室内に出没する蜘蛛の多くは、人間に対して実害がなく、むしろ害虫を捕食してくれる益虫の役割を果たしています。
見た目から不快に感じる方も多いのですが、ゴキブリやハエなどの害虫を食べてくれるため、家の中の衛生状態の維持に貢献しています。
虫嫌いにとっては、ゴキブリか蜘蛛かの究極の選択になってしまうかもしれませんね!
どうしても蜘蛛を駆除したい場合は?
どうしても部屋の中で見かける蜘蛛が気になる場合は、紙とコップを使用して優しく捕まえ、外に逃がしてあげる方法が推奨されます。この方法ならば、蜘蛛も傷つけずに済みますし、自宅の環境も守れるはずです。
また、殺虫剤を使って駆除する方法もありますが、小さなお子さんがいたりペットがいたりする場合はおすすめできません。その場合は、冷却剤や掃除機を使うのも方法です。しかし、完全に駆除できるかどうかは保証できません。
蜘蛛が嫌う匂いは?
蜘蛛は、柑橘系の香りを嫌います。この特性を活かし、柑橘系の香りを持つスプレーを使用すると、蜘蛛を自然に遠ざけられるかもしれません。オレンジやグレープフルーツの皮から抽出したジュースで作った自然なスプレーは、化学薬品と違って環境や健康に優しいため、安全に利用できると考えられます。
しかし、長期保存には適さないため、代わりにアロマオイルの使用が推奨されます。特に「レモングラス」や「シダーウッド」のアロマオイルは、蜘蛛を寄せ付けないといわれています。
アロマオイルを数滴アロマストーンに垂らしたり、水で薄めてスプレーとして使用したりする方法も効果的。ただし、小さい子供やペットがいる家庭では、誤って口に入れないように注意してください。
逃げられた蜘蛛を見つける方法は?
蜘蛛を目にしたものの見失ってしまった場合、どこに隠れているのかわからず、眠れない方も多いのではないでしょうか。
もう一度逃げた蜘蛛を見つけるには、蜘蛛がいた部屋の明かりを消して、別の部屋で約30分静かに過ごしてみてください。人の気配を消して、静かにしていれば、蜘蛛の警戒心が解けて再び姿を現す可能性が高くなります。
また、蜘蛛対策として、日頃から部屋の整理整頓し、隠れるスペースを少なくしておくのも方法です。
部屋をシンプルにしておくと、蜘蛛対策だけでなく、防災にも良いかもしれません!
蜘蛛に逃げられたら放置しても大丈夫?のまとめ
見失った蜘蛛は、多くの場合放置しても問題ありません。蜘蛛は、室内の害虫を食べる益虫で、人間に実害を及ぼさないと考えられます。しかし、見つけたい場合は、静かな環境を作り出して蜘蛛が出てくるのを待つ、あるいは家具の隙間などを確認すると良いでしょう。
また、蜘蛛を外へ逃がす方法として、紙とコップを利用する方法があります。蜘蛛が苦手な人でも安全に対応できると考えられます。さらに、蜘蛛が嫌いな柑橘系のアロマを使用するのもおすすめです。
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