都会で育った女性が田舎に嫁ぐと一番苦労するのは、お葬式です。
何と言っても田舎は時間が止まっているかのように、昔ながらの風習を大切にしているところです。
地域にもよりますが、とにかく都会人にとって田舎の葬式はカルチャーショックのナニモノでもありません。

今から覚悟しておいたほうがいいですよ。
田舎の葬儀は自宅でするって本当?
自宅でのお葬式が当たり前の地域はあります。
田舎が全て自宅葬をしているわけではありませんが、隣組などで協力をしあって自宅葬をしているところは今でも存在しています。
葬儀会館があっても、それを利用すると今までの風習を壊す行為とみなされて、良い顔はされません。

もちろん、これは一部の地方でのお話です。

悪しからずご了承くださいね。
私は都会から田舎に嫁いで、結婚後すぐに数回お葬式と法事を経験しました。
田舎でのお葬式は初めてだったので、何をどうしたらいいのかさっぱりわかりませんでした。
それでも、2回目くらいになると少しは観察する余裕が出てきて、葬式の様子を見ていると村の長のような人が存在してます。
葬式が始まる少し前にやってきては、あれこれと指図を始めます。
喪主も何もありませんでしたね。
全てはその人の言いなりです。
私からすると、その人が葬儀をひっくり返しているようにしか思えないのですが、その長のような人の言う通りにバタバタと遺族たちが動き回るのです。
都会の人から見るとかなり不思議な光景ですよね。
親の代から子どもの代に移っても何も変わらない
親が亡くなって、子ども世帯が中心になっても、葬儀や法事の方法は変わりません。
ずっとその村での葬儀の様子を見て育ってきているわけですから、子世帯もその通りに葬儀を執り行います。
何かを変えるには、隣組の人たちから睨まれるのを覚悟しなければなりません。
田舎の葬儀こそ葬儀会館でするべき理由
田舎では有線放送というものがあって、隣組の中で亡くなった人がいると、その人の住所と名前が放送されます。
各家庭では、誰が亡くなって、いつ葬儀が行われるのかを有線放送で知ることができます。
放送を聞けば、それは参列しない理由はありませんよね。
そうなると、かなりの数の参列者が自宅に押し寄せます。
大抵の田舎の家は、大人数が一緒に食事ができるような二間続きの和室が1階にあります。
その広い和室にぎっしりと人が入るので、夏場はクーラーも効かない状態になります。
もちろん全ての人が入りきらないので、葬儀がおこなれる13時や14時といった炎天下に、外で参列する人も出てくるのです。
老人を優先的に部屋に入ってもらうにしても、その老人が多すぎて何人かは外で長いお経を聞くことになります。
最近の日本の夏は、とにかく酷暑なので、体調を崩してもおかしくない状態になります。
やはり、田舎こそ広くてどれほど参列者がいても収容できるような葬儀会館を使用するべきですね。
葬儀の手伝いは何をすればいいの?
自宅でのお葬式は、遺族はとにかく忙しいです。
参列者を席に案内したり、お茶を出したりは当たり前で、葬儀の後の精進落としの料理まで作ったりします。
洗い物を始めるとずっと洗い物をする羽目になります。
コップやお茶碗をずっと洗い続けるわけです。

でも、実は洗い物をしていれば働いているように見えるので、このポジションは美味しいかも?
とは言え、嫁という立場なので、親戚の人の名前と顔を覚えるために、お茶出しやビールを注いで回る仕事を率先してするべきでしょうね。
田舎の葬儀は何がめんどくさい?
田舎の葬儀は何と言っても時間が長いことと、数日間続くということが面倒ですね。
都会では、葬儀の日に初七日まで済ませるところが多いですよね。
あれは、つまりせっかく葬式で人が集まっているので、再度仕事を休んだり日程を合わせたりしなくても良いように、葬儀の日に初七日まで行うわけです。
ところが、田舎は葬儀の日に初七日をしたのに、また1週間後に初七日を行ったりします。
さらには、初七日まで毎日自宅に近所の人たちがお線香をあげにやってきます。
その度にお茶やお菓子を出してもてなすわけです。
つまり、遺族は初七日までは仕事を休んで、ずっと自宅待機です。
これが面倒くさいですね。
料理を作ったり、お茶を出したり、世間話するよりもずっと面倒くさいです。
つくづく田舎はゆっくりと時間が流れているのだと思いました。
まとめ
もちろん全ての田舎がこれと同じではありません。
田舎でももっと進んだ考え方を持っているところもあると思いますよ。
私が嫁いだ先は、こんな風にかなり面倒くさいところだったということです。
しかも義兄弟も同じような考えなので、当分は面倒くさい葬儀の風習は変化しそうにありません。
よほどのパイオニアが現れない限りこのままなんでしょうね。
人との繋がりが感じられる葬儀といえば、確かにそうです。
ただ、もう少し時間を大事に使えたらいいのになと思わずに入られません。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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