ご家庭で作るちらし寿司は量が多くて、つい余らせてしまいがちですよね。翌日以降も美味しく食べたいけど、その保存方法は室内の温度や湿度などで異なります。
●常温で保存する
●冷蔵庫で保存する
●冷凍保存する
ちらし寿司を保存する方法は、この3つに絞られます。それぞれの保存方法のちょっとしたコツや再度美味しく食べるにはどうすればいいのか?悩む方も多いと思います。
今回は、そんなちらし寿司の保存方法と保存後、美味しく食べる方法をお伝えします。
ちらし寿司を常温で保存する

ちらし寿司を常温で保存できる室温は、10度以下です。
多くの人は寿司桶に酢飯が入った状態だと思いますので、寿司桶に濡らしたキッチンペーパーか、もしくは清潔な濡れぶきんをかけておきます。こうしておくことで、酢飯の乾燥を防ぎます。

酢飯の上に乗せている具材は、できれば別皿に取り分けて、冷蔵保存した方がいいですよ!
常温保存できる期限は?
室温10度以下で、寿司桶に入れ、濡れぶきんで蓋をしている場合は保存できる期間は1〜2日です。
寿司桶がない場合は、酢飯をしっかりとラップに包み空気に触れない状態にして、常温保存してください。その場合は、賞味期限は1〜2日です。
寿司桶は木製とプラスチック製とではどちらがいいの?
寿司桶には木製、プラスチック製、塗りを施したものなどがあります。それぞれに特徴があるので、知っておくといいですよ!
■プラスチック製:安価で手軽に手に入るプラスチック製。水を吸収しないため、酢飯の水分調整が難しくなります。
■塗り:塗りを施した寿司桶は、盛り付けようです。酢飯を作れないことはありませんが、やはり水分を吸収しないので、できれば出来上がったものをきれいに盛り付ける用に購入してください。
木製の寿司桶は、酢飯の水分を適度に放湿してくれるので、ご飯を美味しく保存してくれます。
酢飯を作るときにうちわであおぐのは、水分を飛ばしてツヤのある酢飯にするためなのです。プラスチック生の寿司桶では熱がこもってしまい、さらに水分を飛ばすことも難しくなるので、実は酢飯作りには不向きなんです。
ちらし寿司を冷蔵で保存する

ご飯が劣化する温度は2〜3度。冷蔵庫で入れてしまうと、パサパサポソポソになってしまい、美味しく保存することは難しくなります。そこで、次のようにして保存しましょう!
●具材を別にし、酢飯だけにする
●ラップでしっかり包む
●さらに新聞紙で包む
このようにした酢飯は、ぜひ野菜室で保存してください。

野菜室なら冷えすぎず、ご飯もパサパサにならなくて丁度いいですよ!
冷蔵保存できる期限は?
上記のようにして野菜室で保存した場合、3日以内に食べ切ってください。
ラップでしっかりと包み、空気が入らないようにすることがポイントですね。
冷蔵保存できない時のこんなアイデア!
アイス枕や保冷剤の上にフキンをかけ、その上に酢飯が入った器、またはタッパーを置き、さらにその上からフキンをかぶせておくと、丁度いい感じに冷やせます。冷え過ぎないので、短時間であれば冷蔵庫よりもオススメです!
冷蔵保存した酢飯はこうやって食べると美味しい!
冷たくなった酢飯は、常温で放置しておくと再び美味しくいただけます。でも、ひと工夫することでもっと美味しくいただけますよ!
蒸し寿司

蒸し寿司にする場合は、生魚は乗せないでくださいね!
蒸し寿司の作り方
①錦糸卵を作る
②器に酢飯を盛り付ける
③器のまま蒸し器で10分〜15分蒸す
④食べる前に刻み海苔を散らす
蒸し器は手軽なものがありますよ!一つ持っているとすごく便利です。蒸し野菜や蒸し鶏などヘルシーなお料理が楽しめます!
値段も手頃なので、手軽に購入できます。お好みのデザインのものをお選びくださいね!
漬け寿司にする
冷蔵庫で保存しておいた魚を、酒大さじ2、醤油大さじ2、みりん大さじ1に漬け込んで、酢飯の上に並べると美味しい漬け寿司が出来ます。
ぜひ、お試しください!
ちらし寿司を冷凍保存する

冷蔵保存と同じく、上に乗せている生魚は取り分けて、酢飯だけをラップにしっかりと包んで冷凍します。冷凍ご飯と同じ要領ですね。
解凍する場合は、蒸し器かレンジを使用します。蒸し器で蒸す場合は、冷蔵の時よりも長めに時間がかかると思ってください。
急ぐ場合はレンジがオススメです。ラップをするか、蓋をしっかりとしてチンしてください。温め直した酢飯には、寿司酢を少し加えると美味しくなりますよ!
寿司酢よりももっとオススメは「すしのこ」です!適量を温めた酢飯の上にパラパラと振りかけて混ぜれば出来上がり!粉末なので水っぽくならないから、美味しく仕上がりますよ!
冷凍保存できる期限は?
酢飯は冷凍すると2週間ほど持ちます。それ以上はご飯が劣化してしまいます。日持ちするとはいえ、早めに食べ切るようにしましょう。
こんにゃくが入っている場合は要注意!
酢飯の中に小さく切ったこんにゃくを入れている場合は、冷凍しないでください。こんにゃくは冷凍してしまうと水分が出て、食感や形まで変わってしまいます。もし入っている時は、丁寧に取り除くか、冷凍保存は諦めた方がいいですね。
作るときに冷凍保存することが分かっていれば、作る段階でこんにゃく入れないようにしましょう。または、食べる分にだけこんにゃくを混ぜるという手もありますね!
保存しておいたちらし寿司、これって腐ってない?

どれだけ気をつけていても、保存している間のいろいろな条件が重なって、賞味期限内であるのに、具材が腐ってしまうことってありますよね。
食べる前にどのような状態であれば腐っているのか、処分した方が良いのかの判断基準をご存知ですか?
●刺身の色が変わっている
●錦糸卵に黒い粒粒が見える
●触ると滑り感がある
●酸味がある
●酢飯が黄ばんでいる
大人であれば常識のような感じですが、お子さんだと冷蔵庫やテーブルの上にちらし寿司があるのを思わずつまみ食い・・・なんてこともあるかもしれません。お子さんにも家庭科のお勉強として、「腐っているとこんな感じになるんだよ〜」と教えておくといいですね!
まとめ
ちらし寿司は、食べ残すと分かっていても、つい多めに作ってしまいますよね。お祝いの席で作ることが多いので、足りないよりかは、残る方がいいと思う方が多いようです。
多めに作ったとしても、最終的には全て食べてしまいたいもの。なるべく処分することは避けたいので、保存方法や再度テーブルに出す時の方法などを知っておくといいですね。
華やかなちらし寿司を作って、晴れのお祝いの席を彩理のあるものにしてください!
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